
言葉は頼もしいパートナー。あなたに力や勇気や幸せを与えてくれます。「大人の言い換え力」に磨きをかけて、日常のピンチを華麗に切り抜けたり、果敢に立ち向かったりしましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
新人と得意先を訪問することになった。別件があったので「じゃあ、15時5分前に先方の会社の前で待ち合わせよう」と言ったのに、彼は15時を過ぎてからのんびり現われた。
「おい、遅刻だぞ!」と強く注意したら、キョトンとした顔で「えっ、まだ15時5分になってませんよ」と言っている。14時55分という本来の意図を伝えた上で、どう付け加えるか?
(A)「それにしても、ちょっと頭を使えばわかりそうなもんだけどな」
(B)「今回は具体的な時間を言わなかった俺が悪かった。申し訳ない」
(C)「日本語は難しいねえ。次からはお互いに確認するようにしよう」
(B)「今回は具体的な時間を言わなかった俺が悪かった。申し訳ない」
(C)「日本語は難しいねえ。次からはお互いに確認するようにしよう」
正解は……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
C
× (A)「それにしても、ちょっと頭を使えばわかりそうなもんだけどな」
× (B)「今回は具体的な時間を言わなかった俺が悪かった。申し訳ない」
◎ (C)「日本語は難しいねえ。次からはお互いに確認するようにしよう」
解説
「15時5分前」といえば、多くの人は14時55分のことだと思うでしょう。
しかし、それが誰にでも通用する「当然の常識」と思ってしまうのは危険です。世の中の一部、特に若い世代では、そう聞いて「15時5分の少し前」と受け取る可能性もあるとか。
ただ、多くの場合は何時を指すかを教えるのも、上司や先輩のつとめです。
本音はAですが、こう言っても相手はムッとするだけで、「そうか、もっと頭を使わなきゃ」とは思いません。下手に出て謝るBも、新人を無駄に付け上がらせることになりそうです。
ここはCのように、こちらの確認不足も認めた上で、新人に自分の“常識”を疑う大切さを伝えたいところ。今回の件をちゃんと反省できるかどうかは、本人次第ですけど。