特に高齢者の熱中症の場合、加齢とともに体温調整機能が低下し、暑さへの感度が鈍くなり、気づいたら熱中症になっていたというケースがよくあります。

 脱水症状は、単に体内の水分が暑さによって不足するだけではありません。重要なのは電解質が失われることです。これを補うためには「経口補水液」でなければならないのです。

 さらに重症化すると、混乱、意識喪失など命の危険にさらされかねません。実際に、熱中症などで高齢者が亡くなる事故は毎年のようにあります。

 たかが熱中症、されど熱中症です

 そこで対策としては水分をとることなのですが、同時に電解質を補う必要があります。だからといって電解質を含む経口補水液を常備するのも大変。

 そんなときに便利なのが牛乳なのです。

熱中症対策に
おすすめな「夏牛乳」

 牛乳にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルの一部である電解質が含まれています。そのため、体内の水分バランスを整えて脱水の予防や症状を抑える役割もあります。

 また、牛乳の成分の9割弱は水です。その上、胃にとどまる時間が長く、持続的な水分補給に有効ともいわれています。

 つまり牛乳は脱水を伴う熱中症対策に有効なため、「夏牛乳」はとてもおすすめなのです。ぜひ暑くなる前の時間帯から飲みはじめてください。

「夏牛乳」は脱水症状の予防と改善に効果的な上に、高熱が出たときにもいいでしょう。「熱が出たらスポーツドリンクを飲むように」と、医者に言われたことがあるかと思います。ただし、スポーツドリンクには独特の甘さがあるので、飲み慣れていない人には苦痛に感じるかもしれません。

 そこで牛乳の登場です。

 おすすめの飲み方は、炭酸水やサイダーと牛乳を1:1で割るドリンク「牛乳サイダー」。炭酸のシュワシュワッとした感じと牛乳の組み合わせは意外と新鮮で、口の中に清涼感が広がります。炭酸水で割れば甘みはなくよりすっきりとした味わいで、とても飲みやすいのも特徴です。

「夏に牛乳は重たい」と感じる人にも好評です。ぜひお試しください。