学歴フィルターをかけられても「場数を踏めた」と割り切るのが良い
ここまで、学歴フィルターがどこからかかるのかを解説してきました。
結論として、本当の意味で「学歴フィルターがかからない」と安心できるのは旧帝大の学生くらいでしょう。
つまり、ほとんどの学生は、「学歴フィルターがかかるかどうか」を気にするよりも、「もしもかかった場合にどう考えるか」を意識した方が良いと僕は思います。企業が学歴フィルターの存在を明言しない以上、すべての企業で内定を得られる可能性はゼロではありません。だからこそ、受けたい企業があれば素直にエントリーしつつ、もしフィルターにかかったとしても「場数を踏めた」と前向きに捉えることが大切です。
ここでいう“場数”とは、経験です。就活では、エントリーシートを1枚しか書いたことがない人と、10枚書いた人とでは、その質に大きな差が出ます。もちろん、ただ書くだけでは意味がありません。
大事なのは、自分の書いたエントリーシートを人事の視点で見直し、「なぜこのエピソードを選んだのか?」「この表現は分かりやすいか?」といった問いを通じて自己理解を深めていくことです。こうした積み重ねによって、エントリーシートの質は自然と上がっていきます。そして、自己理解の深さはそのまま面接対策にもつながっていきます。
学歴フィルターの有無にとらわれすぎず、エントリーシート作成や説明会参加などの「経験」にどんどん変換していくこと。この前向きな姿勢こそが、最終的に就活の成功につながると僕は考えています。
(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです)