ドナルド・トランプ米大統領が31日に署名した大統領令によると、米国は米東部時間8月7日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に、多くの国々に対する関税を引き上げる。トランプ氏は、最初に4月に課した関税を一時停止し、交渉の余地を与えるために停止期間を延長していたが、延長期間が終了する8月1日に関税を引き上げると約束していた。新たな発効日を7日にしたのは、引き上げられた関税に合わせて米税関・国境警備局(CBP)が統一関税率表(HTS)を更新する時間を確保するために必要だと、政府高官は記者団に説明した。この措置が実施されると、事実上全ての米国の貿易相手国に対する関税が大幅に引き上げられることになる。トランプ氏は欧州連合(EU)、日本、韓国など主要先進工業国に対して15%の関税を設定した。政府高官によると、米国の貿易赤字が小さい他の国々も15%の関税が課される。米国が貿易黒字を計上している国々には10%の関税が課されるという。