米アップルが発表した4-6月期(第3四半期)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の売上高は市場予想を大きく上回った。一部の米消費者が関税による値上げを見越して購入を急いだためだ。iPhoneの増収率は13%を超え、ここ数年で最大の伸びを記録した。関税に絡む消費者の購買行動に加えて、今春発売された低価格モデルを含む最新機種の人気を示している。総売上高は前年同期比で約10%増の940億ドルとなった。iPhoneの売上高は、関税が多くの企業に及ぼす予期せぬ影響の一例を示している。4-6月期は消費者の購買行動の変化がアップルにとって追い風となったが、中国製品に対する20%の関税の影響で一部相殺された。アップルはまた、インドからの米国向けiPhoneの出荷台数を増やすことで関税の打撃を和らげ、粗利益率も市場予想を上回った。