メイコの物語が始まる…ミセス大森のアドバイスも

「お手洗いから星が見えるところに住めるらあてもうワクワクする」とはしゃぐメイコ。以前、東京に来たとき、すでにそのトイレは使っていると思うのだが、共同トイレでもきれいに掃除されて好印象だったのだろう。お向かいだけれど、長屋の一貫で共同施設は一緒ということだろうか。
羽多子(江口のりこ)はひとり高知にいる。ひとりじゃ心配ではないかと思うがまだひとりで頑張れるようだ。
カフェーでたまごサンドをもぐもぐ頬張りながら、仕事を探さなくてはとメイコが言っていると、突如、カフェーの店員が忙しさのあまり、キレて辞めてしまう。「こんな店忙しすぎるんでさあ お世話になりやした」とベタベタの江戸弁で去っていく店員。
そこでメイコの瞳がキランっと光る。ほんとうに漫画のようにキランっと光って見えた。演技の力と照明の力ってすごい。
これまで何度か動き出しかかりながら止まってきたメイコの物語が動き出す。
カフェーで働き始めたメイコ。カフェーの店員の衣装はグリーンでやっぱりメロンパンナちゃんカラー。
グリーンのワンピに白いエプロンでテキパキ働いていると、そこへ、嵩が健太郎(高橋文哉)を連れてきた。
健太郎はNHKのディレクターになっていた。久しぶりに出会った想い人の姿にメイコは運んできたコーヒーのソーサーをガタガタ震わせる。瞳キランっといい、この場面といい、漫画みたい。嵩の漫画の世界が立ち上がってきたといったところだろうか。
健太郎は「ライスカレー」を注文する。やっぱりカレーだが、メイコは「ライス辛島」と言い間違える。また、健太郎がNHKに勤務していることから、メイコの夢の「のど自慢」出演がかなり近づいた。
カフェーの常連のいせたくや(大森元貴)が店のピアノを弾いて、メイコの歌の練習につきあってくれる。
大森元貴はメイコより年下設定だが、軽快に『東京ブギウギ』を弾き、メイコに歌のアドバイスをする様は大人びている。いせたくやの天才性ゆえんであろう。Mrs.GREEN APPLEのボーカル大森が演じるいせの歌のアドバイスには説得力しかなかった。