欧州連合（EU）は今月7日から実施する予定だった対米報復関税を半年間停止する準備を進めている。EUは8月1日までに米トランプ政権と通商合意を成立させられなかった場合に、米国からの輸入品に課す関税を引き上げる予定だった。EUの執行機関、欧州委員会のオロフ・ギル報道官は4日、EUの報復措置を6カ月間停止する上で必要な手続きを踏むとした。また、双方は貿易合意を巡る共同声明の詰めの作業を進めており、5日に正式に報復関税を停止すると述べた。EUと米国は先月、米国がEUからの輸入品の大半に15％の基本関税を賦課することで合意していた。