米国が転ぶなんて…そのとき助かるのは“全世界に賭けた人”
東京大学大学院卒業後、ゴールドマン・サックスに入社。30代にして上位数パーセントの幹部、マネージング・ディレクターに就任し、アジアのトレーディングチームを率い、巨額の利益を上げた。その後、200兆円超の運用残高を誇る世界有数の機関投資家・ゆうちょ銀行で投資戦略を牽引。そんなマーケットの最前線を知り尽くしたトップトレーダーが、個人投資家が一生使える「オルカン」「S&P500」の“次の投資術”を徹底指南した初の著書『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)。投資初心者でも実践できるよう、徹底的にわかりやすく投資手法を体系化。ゴールドマン・サックス仕込みの「投資思考」や「オルカン+4資産均等型」といった実践的なポートフォリオ(資産配分)の構築方法、有望な個別株の見つけ方まで、すぐに役立つノウハウが満載!

世界の行方を見据えるなら全世界株投資が無難
米国だけに投資するのはリスクがあると私は考えています。
今後20~30年の投資期間で、米国が世界の覇権国であり続ける保証はないからです。
世界の覇権構造が変わるリスクに備える
中国の覇権挑戦によって米国一強体制が崩れたときには、個人投資家に人気の投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)の分散投資が安定性を発揮する可能性があります。
レバレッジ戦略の可能性も見据えて
リスクに見合ったリターンを得られたかを示す「シャープレシオ」の良い投資先にレバレッジをかけることで、期待リターンをさらに高められるため、その意味でもオルカンがおすすめです。
時価総額加重の仕組みがもたらす自動調整効果
オルカンは「時価総額加重」で投資割合を自動調整してくれます。
米国経済が失速した場合でも、自動的に他国への投資割合が増えるため、偏りのない投資が継続可能です。
タイミングを測る投資より「最初からオルカン」が安全
米国株が好調な今だけを見てS&P500に投資するのではなく、最初からオルカンにしておくほうが無難です。
投資タイミングを測る難しさを回避できるからです。
※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。