トランプ米政権が電気自動車(EV)を敵視する政策を打ち出していることで、自動車業界は今後も当面は大型ガソリン車の販売を継続できる見通しが強まった。デトロイトに拠点を置く自動車大手は歓喜している。米国で自動車メーカーは長らく、EV需要の拡大や政府の規制を受けて、クリーンで燃費の良い自動車の開発に経営資源を投入することを余儀なくされてきた。だが今、そうした時期に策定した計画を捨て去ろうとしている。 フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は先週のアナリスト向けの電話会議で、「今後数年間で数十億ドル規模の機会が生まれる」と述べた。同氏によると、フォードはすでに製品ラインアップを変更している。EV計画は縮小し、同社の大型スポーツタイプ多目的車(SUV)や商用車に対する需要拡大を当て込む。
自動車「ビッグ3」、大型ガソリン車販売の好機到来
これまでフォード、GM、ステランティスには規制に関わるコストが重くのしかかってきた
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