年収が高い建設会社ランキング!
平均年収が大幅にアップした企業とは?

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い建設会社ランキング2024」を作成した。対象は上場企業で、単体の従業員数が50人未満の企業は除外している。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。

 それでは早速、ランキングを確認していこう。

 1位は業界大手の鹿島建設。平均年収は1177.2万円だった。

 昨年公開した建設会社の年収ランキングでも1位になっており、トップの座を守り抜いた。

 直近25年3月期の業績は売上高2兆9118億円(前期比9.8%増)、営業利益1519億円(同11.5%増)、純利益1258億円(同9.4%増)と増収増益で業績好調だ。

 2位はインフロニア・ホールディングスで、平均年収1099.2万円だった。

 同社は、傘下に前田建設工業や前田道路などがある持ち株会社で、21年に設立された。24年には風力発電大手の日本風力開発を買収するなど、M&Aにも積極的だ。25年5月には三井住友建設の買収を発表しており、8月6日から株式公開買い付け(TOB)を行うという。

 25年3月期の業績は売上高8475億円(前期比6.8%増)、営業利益471億円(同7.7%減)、純利益324億円(同0.5%減)と増収減益だった。

 3位にはプラント大手の日揮ホールディングスがランクイン。平均年収は1083.4万円だった。

 先ほど紹介した前年のランキングでは、平均年収844.1万円で33位だった同社。大幅なランクアップとなった。

 今回のランキング対象となった24年3月期には、8年ぶりに基本給を一律で引き上げるベースアップを実施。月額で約10%の賃上げが行われたという。こうした給与アップの効果も、高年収に影響したとみられる。