双子の赤ちゃんのお兄ちゃんが死亡→両親に起こった「変化」に胸が締め付けられる【マンガ】ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学附属病院のNICU(新生児集中治療室)で研修中で、担当している双子の赤ちゃんの弟はダウン症で、合併症の手術が必要だ。しかし、両親は拒否していて、まだ手術ができずにいた。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第33話「すべてに背いて」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医。NICU(新生児集中治療室)の指導医の高砂の元で、低体重で生まれた双子の赤ちゃんの担当として奮闘中だ。

 双子の弟はダウン症で合併症の手術が必要だが、両親に拒否されていた。斉藤と高砂は両親の説得に奔走しているが、弟だけでなく、兄までもがどんどん衰弱し、ついに心肺停止の警報音がNICUに鳴り響いた。

 斉藤はあ然として、何もできずに突っ立っている。

 そんな中、高砂は双子の両親である田辺夫妻の家に出向き、説得していた。

 高砂は、不妊治療の中で差別を受けたと話す父親の田辺秀勝に「自分を不完全だと思っていませんか?自分が不完全だから完全を求める…そんな考え間違ってると思いませんか?」と問う。

 そして「あの子たちの将来はきっと輝きに満ちているはずだ」「あなたたちなら育てられる」と訴える。

 涙を流す田辺夫妻だったが、病院から電話が鳴る。

 必死の治療もむなしく、双子の兄が亡くなったという知らせだった――。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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