こりゃ図書館に行きたくなる…大人も欲しがる「読書通帳」の魅力とは株式会社内田洋行提供

「図書館の貸し出し記録」や「読書の記録」と聞いて、どのようなものが思い浮かぶだろうか。子どもの頃、紙のリストに手書きで本のタイトルを書き込んでいたという思い出を持つ人も多いかもしれない。近年、公共図書館を中心に導入が進み、SNSなどでも話題となっている読書記録のサービスがある。(清談社 沖美魅)

約15年前に山口県で
初めて導入された「読書通帳」

 2025年7月、「読書通帳」(編集部注:「読書通帳」は、内田洋行の登録商標)という図書館サービスについてのSNS投稿が話題となった。その内容は「久しぶりに図書館に行ったら本の通帳ができてたから作ってみた!たくさん本読みたくなるね」というもの。コメント欄には、「私も持ってる」「預金通帳の写真かと思ってびっくりした」「面白い!自分も欲しくなる」など、多くの意見が寄せられていた。

「読書通帳」とは、その名の通り図書館で借りた書籍名などを銀行の通帳のような冊子に印字して、読書の記録を可視化できるサービスだ。

 この読書通帳を開発したのは、IT商社の内田洋行。約15年前に初めて読書通帳機を導入して以来、現在では全国の公共図書館を中心に、約100カ所で活用されている。

「最初に読書通帳を導入したのが2010年。サービスのオリジナリティや差別化を目指して、山口県の下関市立中央図書館が初めて採用しました。通帳という形で貸し出し記録を可視化できるのがすごく話題になり、当時メディアでも注目されました」

こりゃ図書館に行きたくなる…大人も欲しがる「読書通帳」の魅力とは山口県下関市立の中央図書館に設置された通帳機(なお、現在は使用されていない) 株式会社内田洋行提供
こりゃ図書館に行きたくなる…大人も欲しがる「読書通帳」の魅力とは下関市立中央図書館で当時使用されていた読書通帳 株式会社内田洋行提供