
8月も中盤に差し掛かり、お盆の休暇を迎える企業も多いことでしょう。長期休暇の前後で、リーダーはどんなことに気を付けるべきなのでしょうか。部下につい言いがちな“NGフレーズ”とは。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)
長期休暇を「仕事の中断」ではなく
「成長のための時間」にするには?
8月、夏本番を迎えると、多くの企業ではお盆の長期休暇に入ります。このタイミングは心身のリフレッシュに最適な一方で、休みの前後にチームの緊張感が緩み、業務モードへの切り替えに時間がかかることも少なくありません。

小宮コンサルタンツ代表
こうした“休みボケ”が長引けば、チーム全体のパフォーマンスに影響を及ぼすおそれがあります。だからこそ、優れたリーダーは、長期休暇を「ただの中断」ではなく、「成長のための時間」と捉え、前後の過ごし方に明確な工夫を取り入れているのです。
まず何よりも大切なのは、部下にしっかりと休みを取らせることです。2019年4月から、企業には年5日以上の年次有給休暇を取得させる義務がありますが、形だけの取得では意味がありません。
例えば当社(小宮コンサルタンツ)では、「有給休暇の買い取りは一切行わない」という方針を掲げています。理由は明快で、休みをきちんと取ってほしいから。
休みは心身のリセットには欠かせないものです。心身のリセットができなければ、力は発揮できません。リーダーには、こうした“整える時間”を確保する姿勢が求められます。