夏休みは片づけチャンス! TBS「THE TIME,」、NHK「あさイチ」などにも出演し、著書『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』『人生が変わる 紙片づけ!』(ともにダイヤモンド社刊)が話題の片づけアドバイザー石阪京子さん。これまで失敗を繰り返した人でも、本の通りにやれば片づけ切ることができて、しかもその後もリバウンドしないという驚きのメソッドとは? ここでは『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』のメソッドで片づけた体験者の驚きのビフォーアフターをご紹介します。

「私って片づけられない病気かも‥‥」と悩み続けた女性が、ついに片づけに成功したメソッドとは?石阪メソッドで片づけたBさんのビフォーアフター実例

片づけに悩んでいた日々。「またリバウンドするんじゃないか」と不安に

 仕事・育児・家事に追われる日々のなか、「片づけ」はいつの間にか後回しになりがち。でも、片づけは「苦手」だからとあきらめなくていいのです。

 今回ご紹介するのは、二児の母でありワーキングマザーのBさん(42歳)の片づけ実例です。
 Bさんは、42歳のご主人、小学1年生の長男、年少の長女と4人暮らし。平日は朝6時に起床し、子どもたちの支度を整えたあとに出勤。帰宅後は夕食づくりに加えて、明日の準備や子どもとの時間を過ごして、就寝は21~22時。休日も習い事の送迎などで、一日があっという間に過ぎていきます。

 そんな多忙な日常のなか、片づけの悩みは年々深刻に。

「子どもが成長するにつれてモノが増え、片づけてもまた散らかすし、結局ごちゃごちゃに…。職場も変わったばかりで忙しく、仕事のデスクも家も常に散らかっていて、毎日クタクタなんです」

 実は、3年前には別の片づけサービスを利用した経験もあるBさん。しかし、一部だけプロにお願いした部屋は一時的に片づいたものの、すぐに元通りにリバウンドしてしまいました。

「私って片づけられない病気なんじゃないか…」と、不安と自己否定がつのっておられる状態でした。

石阪メソッドが変えた、“暮らしの仕組み”

 そんなBさんとは、ご主人も加わっていただいた3人のグループLINEを通じてのレッスンで、片づけを進行しました。

 本書でも紹介している通り、石阪メソッドでは、まず「部屋割り」から見直します。居間や玄関などの「パブリックスペース」と、寝室や子ども部屋などの「プライベートスペース」をきっちりと分け、みんなで使うものはパブリックスペースに、個人のモノはプライベートスペースに置くのを大原則とします。そう考えたとき、問題点は次の2つでした。

①リビングが“何でも置き場”に

 リビングには、おもちゃや学用品、大人のカバンが散乱。家族それぞれの部屋(プライベートスペース)があるにもかかわらず、本来パブリックスペースであるリビングが、プライベートスペースのように使われていました。

②2階の子ども部屋が“物置化”

 子ども部屋は2階にあるものの、そこはモノを「とりあえず置く」だけの場所に。一方、寝室も分かれておらず、家族全員が同じ部屋で寝ていました。

 さらに、もう一つの課題は、Bさんがモノを手放すことに抵抗があったことです。

「要・不要を決めるのが本当に辛いんです…」とBさんはおっしゃいます。

 そこで私は、こう声をかけながら進めました。「大切なモノは、ちゃんと居場所をつくってきれいに収納してあげましょう」「モノよりも、家族と過ごす空間を手に入れていこうね」

 実際の片づけのステップは本書でも紹介している通り、全出し → 厳選 → 収納です。

 長年ダンボールに入れっぱなしだったモノもたくさんありましたが、すべて出して厳選を繰り返し、本当に大切なものだけを残して大切に収納していきます。

 また、子ども部屋と夫婦の寝室を整備し、寝る場所を分けたことで、それぞれの部屋の機能が明確になり、家族の意識も変わりました。そして、パブリックスペースであるリビングには個人の私物を置かないというルールを徹底することにしました。

リバウンドしない暮らしへ

 こうしてルールと責任がわかりやすくなり、整った住空間は、「毎日使ったモノを使った人がリセットすれば、整った状態を保てる」暮らしにつながりました。

 片づけられないことに悩んでいたBさんも、「自分ひとりが頑張らなくても片づいた状態がキープできて、夫や子どもも自分のことが自分でできる」という、理想の暮らしに一歩近づいていくことができたのです。

*本記事は、「これが最後の片づけ!」の著者、石阪京子先生のメソッドで片づけられた方の実例です。