慶応義塾大生の生活と性格
要領よく単位を取り、就活の情報を集め、優良企業に就職していく慶應生は、自分の目標に向けて、割り切った行動ができる合理主義者だ。
コミュニケーション上手で、洗練されたふるまいをするのも特徴。相手の言わんとしていることや、求められていることをすぐに察するし、人と意見が違ったとしても、うまく自分の主張を伝える能力に長けている。
まるで社会人と話しているかのよう。このような要素が相まって、慶應生は世間から「スマート」と呼ばれる。自分を格好よく見せようとする傾向にあり、必死な姿を見せたがらない。あまり謙遜はせず、プライドが高いのはたまに瑕。
自尊心を隠し切れずに、慇懃無礼になっているタイプも見かける(たいてい本人は気づいていない)。ただし、これらは三田生の特徴で、日吉生の場合は食堂ではワイワイはしゃぐなど、ふるまいが無邪気で子どもっぽい。
一般的に、慶應生はチャラいともイメージされるが、一部の人(強烈にハデな「EXILE系男子」は存在する)が目立つだけで、大多数はフツー。そういったイメージで見られることを、本気で嫌がっている学生は少なくない。とはいえ、姿勢よく颯爽と歩く学生が多く、自信とプライドを感じさせる。
「お坊ちゃん、お嬢さん視するのは先入観」とはいうものの、仕送りは20万円近くという学生がけっこういる。親や祖父母が地方の名士で、慶應OBだと、子どもも慶應に入学させるというパターンがよくあるからだ。
また、慶應全体において、2割弱を占める内部生はとても裕福だ。さらに、その中でも慶應幼稚舎(付属小学校)出身者は、超がつくほどのお金持ち。「今年の内部生には某大手企業の御曹司がいるらしいという話は毎年耳にする」(文学部生)。
ファッションは総じておしゃれ。「国立落ちも多いせいか新入生は野暮ったい人が多いが、周りに刺激されてみるみるあか抜ける」(法学部生)。男女ともに、日吉はカジュアル路線が主流だが、三田では大人びたキレイめの格好になり、メイクもうまくなる。「地味そうに見えても、バッグと財布はハイブランドのものを持っている人が多い」(経済学部生)。