国士舘大生の生活と性格
国士舘大生の硬派イメージが当てはまるのは、今や体育学部生のそれも一部だけ。その他の一般学生はやや内向的だが素朴な人がボリューム層。
「今がそこそこ楽しければいいや」というタイプが目につく半面、積極的に学業に取り組む学生も「一定数はいる」という。首都圏だけでなく、福島、新潟などからも多くの学生が集まっている。
国士舘の大きな特徴といえば課外活動。というのも、どこの大学でも一番メジャーなテニス・スキー系お遊びサークルがほとんどないのである。
大学側のサークル設立条件が厳しく、スポーツ系は1競技につき1団体が原則。だから、「テニスサークル」も本格的にラケットを振る「部活」なのだ。遊びたい学生は細々と小さなテニスサークルをつくり、飲み会をぽつぽつ開いているとか。文化系のサークルは「学祭の前後しか存在が見えない」。加入率も半分以下と低い。
部活が非常に強い大学であるが、その硬派な雰囲気はこういったサークルの方針からも見て取れる。
「学内のジムが便利。お財布に優しく鍛えられます」(経営学部生)、「周囲は男子ばかり。大学は女子が増えそうなイベントを開いてほしい」(経済学部生)、「もやしラーメンのコスパが最強! 学生の味方です」(経営学部)といったように学生のキャラも濃い。
「救急救命士の合格者数は全国トップクラス! カリキュラムも充実している」(体育学部生)
「図書館の資料が充実しているのが自慢。わざわざ国会図書館に行く必要がほとんどないし、そもそも国会図書館にない資料がウチにはあったりする」(文学部生)
「体育会系のイメージは世田谷キャンパスにはないので文化系でも安心」(法学部生)
「目的意識があって来る人にはとてもいい大学。なんとなく入った人はやりがいが感じられないかも」(文学部生)
「イメチェン計画が進行中だが、年配の人たちが古いイメージを持っているので、就職活動などには不利」(経営学部生)
といった声があるように、体育会系もそうでない学生も満足度は高そうだ。