キッザニアが、“東京ディズニーリゾート化”していることについて、以下6つの現象を挙げます。

(1)開業以来、入場料を値上げし続けている。
(2)混雑対策の一環でスマホアプリを導入。親が使いこなす必要あり。
(3)開園は朝9時だが、6時から並ぶ人も。「朝を制するものがTDRを制する」と同じ。
(4)追加料金による優先入場券が内容別に複数あり、課金するほど待ち時間が少なくなる。
(5)効率よく楽しむための攻略サイトや動画がネット上にあふれている。
(6)親の事前準備によって当日の満足度が大きく変わる。下調べ無しだと、長時間待つことになり苦痛。

 順に、見ていきましょう。まずは入場料の値上げについて。東京ディズニーランドの1デーパスポートは開業当初の3900円(大人)から何度も値上げし、現在は変動制となり最高1万900円(同)です。

 キッザニアは基本的に2部制で、第1部は9時~15時、第2部は16時~21時。料金は主に6種類(平日第1部・第2部、休日第1部・第2部、ホリデーシーズン第1部・第2部)に分かれ、かなり複雑な変動制です。こちらも開業以来、何度も値上げし続けています。が、それでも人気は衰えずいつも混雑しています。

 続いて、スマホアプリの導入。現在のTDRはスマホアプリとにらめっこしなければ基本的に何も楽しめません(詳細は過去記事『「お母さんが調べてくれなかったせいだ!」東京ディズニーで家族喧嘩も…複雑システムと高額チケットの罠』を参照)。

 キッザニアでも入場当日はアプリで逐一、アクティビティの空き状況を見ながら、子どもの体験予約・記録を確認しておかないと、何もできずに退園時間を迎えることになります。

「キッザニア」が“東京ディズニー化”している!?専門家が指摘する〈6つの類似現象〉の正体Photo:Kiyoshi Ota/gettyimages
「キッザニア」が“東京ディズニー化”している!?専門家が指摘する〈6つの類似現象〉の正体Photo:Kiyoshi Ota/gettyimages