千葉大生の生活と性格

 駅前に何もない刺激のなさのゆえか、他大との交流もなく比較されないことも影響しているのか、「中途半端な都市生活」の中、地味でおっとり、リラックスして過ごしている学生が多い。

「千葉大の近くで遊ぼうとしてもカラオケぐらいしかない。千葉か東京に出るしかない」「ディズニーランドへもアクセス悪くて、意外とメリットないよね」とぼやきつつ、最終的には駅前の居酒屋チェーンに落ちつき、独特の保守的な雰囲気に染まっていく。

 ファッションも量産型の朴訥としたカジュアルファッションが多い。「運動部でもないのにジャージで来る男子がいる」「体育会の女子はジャージを着ている」「表参道なら歩けない格好でもこっちなら歩ける」「なんならすっぴんでもいい」とのこと。

 女子は、教育・国際教養にはかわいい子が多いと言われている。「インカレサークルは一応あるが、遠すぎて来る人がいない……」という状況で、付き合う相手とは基本的に学内で出会う。しかし狭い世界で何回も恋愛をすることは難しく、1人狙ったらすぐ噂が広まる。だから女子も慎重で堅い。

 女子の絶対数が少ないうえに、男子は「ただ話しかけてるだけなのに、狙ってるんじゃないかと周囲に思われてしまう」という状況で、恋愛に発展するまでのハードルが高いようだ。

 住まいは大学付近のアパートが大半。家賃の目安は4万~6万円だ。金持ち学生はめったにおらず、遊興費はバイトをしてやり繰りする。サークル部室は24時間開放が許されているのだけれど、参加率自体がイマイチ。学祭は校舎を一部しか開放しないこともあり、盛り上がりに欠ける。

 理学部の研究系の展示は充実。「物理的条件はそれほど悪くないのだからもっと活発に……」と、お節介ながら言いたくなるのが千葉大生のボリューム層なのである。飲み会やバイトの場所は、お隣の千葉駅や稲毛駅付近。