米アラスカ州でのトランプ・プーチン会談は終了したが、ウクライナ和平はなお遠い。それでもロシアの侵攻終結に関して最も可能性の高い二つのシナリオが見えてきた。一つ目のシナリオは、ウクライナは領土を失うが安全な主権国家として存続するというもの。二つ目は、領土と主権の両方を失い、ロシアの勢力圏に逆戻りするというものだ。どちらのシナリオがいつ実現するのかは、アラスカ会談後も不透明なままだ。外交的な突破口への期待は同会談で裏切られた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、まず現在の前線を凍結して停戦し、その後にウクライナ領土の支配権やウクライナの「安全の保証」に関する協議を行うという米欧の提案を一蹴した。代わりに、ウクライナと西側がロシアの広範な地政学的目標を受け入れる意向を示すまで、戦闘を継続する姿勢を示唆した。
ウクライナ戦争はどう終わるのか 2つのシナリオ
プーチン氏の目標は領土獲得にとどまらず、ウクライナの降伏を狙う
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