「あの大事な紙、どこいった?」のイライラに終止符をうち、お金、時間、人生をコントロールしよう! 10万人を救った紙片づけメソッドの図解版『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』(石阪京子著)が発売に。「必要な紙が5秒で見つかる」画期的な片づけ術が、図解で直感的に分かり、紙を減らすスマホ活用術も超絶丁寧に解説。本連載では本書から、抜粋・編集してメソッドを紹介していきます。

「紙」はきちんと向き合わないと要・不要がわからない
紙が片づいていないことで、起こる悲劇は、モノの比ではありません。
こんな方がいました。家が洪水の被害に遭い、「そういえば保険に入っていたはず」と思い出し、保険証券があるはずの場所をあさりました。けれども、どうしても見つかりません。結局、申請期限が過ぎてしまい保険金を受け取ることはできませんでした。
こんな方もいました。カード会社から督促状が届いていたけれど、後でちゃんと見ようと思ってそこらへんに置いておいたら、いつのまにか存在を忘れてしまい、ブラックリスト入りしてしまいました。その結果、住宅ローンを借りることができず、夢のマイホームをあきらめることになりました。
他にも、控除の紙をなくして確定申告でもらえるはずの還付金を受け取れなかったり、税金の支払期限が過ぎてしまいペナルティを課されたりした方もいらっしゃいます。
要するに、紙片づけができていないと、お金で損するリスクが非常に高いということです。
そして恐ろしいことに、この事実に気づいている人はあまりいません。
「さすがに保険証券をしまっている場所くらいはわかる」という方も他人事ではないんですよ。
たとえば、お得なクーポンの使用期限がいつのまにか切れていたことはありませんか? ポイントカードを家に忘れてしまい、買い物のときにポイントがつかなかったことはありませんか? あるいは、本当はNISAを始めたり、住宅ローンの借り換えなどを検討したいけれど、必要な紙を引っ張り出してくるのが面倒で、ついつい先送りにしてはいませんか?
そう、紙の最も恐ろしいところはここにあります。
本人が気づいていないうちに、実はお金がぽたぽた漏れていっているのです。
毎日一生懸命節約して、少しでも得しようとお得な情報が載っている紙も全部残しているのに、そのせいで紙があふれて、管理しきれず、肝心なときに使えない。
さらには本当に大事な紙が埋もれてしまい、大事故を起こしてしまうリスクが高まるなんて、悔しすぎませんか。
*本記事は、『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』より、抜粋・編集して作成しております。