八方塞がりの会社員が拾った手帳に衝撃! そこに書かれていた“億り人”との決定的な資産運用の違い
投資歴70年 資産24億円――【プロの儲かる知識を簡単インストール】人生、もう詰んだ……40歳、しがないサラリーマン。月1万5000円の小遣いを握りしめ、毎日通勤する日々だ。増えない給料、重くのしかかる住宅ローンと教育費。冷え切った家庭に、もはや自分の居場所はない。そんな人生のどん底の状況で拾った、1冊の古びた手帳。それが投資歴70年、資産24億円を築いた89歳現役トレーダー・シゲルさんとの奇跡的な出会いだった。お金、仕事、家庭……すべてに絶望した崖っぷちの男が“投資の神様”から授かった「世界一のお金と人生の授業」とは?“小説形式”だからスラスラ読めてドンドンわかる話題の書『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。答えはすべて、この物語にある。

【一発アウト】「感情で売買するな」公園で拾った手帳に書かれていた、株式投資で“絶対NG”な行動写真:川瀬典子

八方塞がりの夜に鳴った電話

この公園に来るのも、そろそろ今年、最後かもしれないな。
10月下旬の夜。空気はすでに冷え始めていて、秋の終わりを告げる虫の声がかすかに耳に残る。

「あーあ……どうすりゃいいんだか」

独り言は空に消えた。いまさら転職する勇気もなく、ほかにできる仕事があるとも思えないもう八方塞ふさがり……そう思った、そのときだった。

ポケットのスマホが鳴った。画面には、妻・実咲の名前
「もしもし?」
「あ、パパ? いまどこ?」
「え、えーっと……ちょうど帰るところ」

本当はベンチでビール片手に黄昏れているところだったが、カッコ悪くてそんなことを正直に言えるわけがない。
「明日香の塾の宿題、見てくれるって約束したよね? ずっと“パパと一緒にやる!”って聞かないんだけど。早く帰ってきて」
「……あ、あぁ。すぐ帰る。ごめん」
「ちゃんとしてね」とだけ言い残して、電話は一方的に切られた。

足元に落ちていた謎

ここ数年、妻との会話は、いつもこんな調子だ。自分でも、ふがいない夫だと思っている。給料は横ばい、休みは少なく、たいして家族の役にも立たない。妻は、完全に失望しているのかもしれない。
深くため息をついたそのとき、足元に黒い四角い物体が目に入った。手にとってみると、それは手帳だった

「……なんでこんなところに手帳が?」
手帳を開いてみると、そこに並んでいたのは、意味不明な記号や数字の羅列だった。
何かの暗号文か?

日常に滑り込んだ非日常

見当もつかない内容に戸惑いつつ、「戻しておこう」と思ったその瞬間、またスマホが鳴った。
「パパ? 帰りにコンビニで牛乳買ってきて」

ごく普通のお願いだった。だけど、その一瞬のやりとりをするうちに、僕は無意識のうちに黒い手帳を鞄のなかに滑り込ませていた。