雑誌やテレビで韓国特集を見て、「韓国旅行に行きたい」「韓国でおいしいご飯が食べたいなぁ」と、韓国に興味を持っている人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのが、『ゼロからわかる! 楽しく続けられる! 韓国語1年生』(ハングルノート加藤著)だ。韓国語の勉強法はもちろんのこと、韓国旅行に行ったら使えるフレーズや、韓国のおすすめグルメや観光スポット満載の1冊。「こんな本がほしかった」「とにかくわかりやすくて楽しい」「本当にゼロからわかる、初心者におすすめの1冊」と話題になっている一冊。今回は、人気韓国旅行YouTuberとしても活躍する、著者のハングルノート加藤氏に「日本からマイカーを持ち込んで韓国を旅する方法」について話を聞いた。

そもそも日本から韓国に車を持っていけるの?
日本で使っている車を韓国に持ち込んで旅行できるって知っていましたか?
実は、日本と韓国の間では、一時的な「輸入貨物」として車やバイクを持ち込めるんです。
しかも税関での特例処置により、ナンバープレートを変更する必要がなく、日本ナンバーのまま韓国を走行できます。
いつもの車で、日本では見られない景色の中を走るのは新鮮そのもので、本当におすすめです。
私は、2025年5月から6月、約1ヵ月間にわたって韓国の全行政区域(日本で言う都道府県すべて)を日本ナンバーの車で走行し、全国一周してきました。
今回は、車を韓国に持っていく方法や必要なものをご紹介します。
車をフェリーに乗せて韓国へ
日本と韓国はもちろん陸続きではないので、車やバイクはフェリーに乗せて運びます。
その際には必要書類をそろえるちょっとした手間はありますが、実際には多くの人が利用していて、マイカーで日韓を行き来しています。
福岡・下関・大阪からフェリーが出ているので、日本でも韓国ナンバーの車やバイクを見かけたことがある方も多いかもしれませんね。
韓国で車を運転するなら「国際運転免許証」が必要
日本と韓国はジュネーブ条約(道路交通に関する条約)を締結しているため、「国際運転免許証」を取得すれば韓国で車やバイクを運転できます。
国際運転免許証の取得は、日本で運転免許証を持っていれば、難しくありません。
ご自身が住んでいるエリアを管轄している運転免許試験場、運転免許更新センター、指定された警察署などで必要書類や証明写真、費用(2350円から2400円程度)を支払えば、数十分程度ですぐに発行されます。
国際運転免許証があれば、韓国に限らず、約100ヵ国と地域で運転が可能です。
韓国へマイカーを持って行くための必要書類は?
韓国に車を持って行くには、いくつか条件や書類が必要です。
細かい内容はフェリー会社によって違いますが、ここでは私が利用した下関国際ターミナル発の「関釜フェリー」の場合をご紹介します。
ポイントはまず、車の名義と運転する人の名義が同じであること。つまり自分の車じゃないとダメなんです。
さらに、車検証の用途が「乗用」などであることや、排気量124cc未満のバイクはNG等、いくつかルールがあります。私の車は車中泊仕様に改造されている乗用車でしたが、事前にフェリー会社に確認したところ問題なくOKでした。
韓国にマイカーを持って行くための必要書類は次のとおりです。
・パスポート
・運転免許証
・国際運転免許証
・車検証または軽自動車届出済証 ※電子車検証の場合、自動車検査証記録事項も必要
・登録証書
・車両航送申込書
・韓国滞在住所(ホテル名)、電話番号
この中でちょっとややこしいのが「登録証書」です。
韓国入国日の3ヵ月以内に、所轄の運輸支局で発行してもらう必要があります。
私は最初、別の書類(登録事項等証明書)と勘違いしたり、家から近い支局に行ったら「ここじゃありませんよ」と言われたりして、余計に時間がかかってしまいました(笑)。
必要書類がそろったら、フェリー会社にメールで送って確認。OKが出れば乗船券を予約できます。あとは当日、車ごと船に乗り込んで費用を支払えば、いざ韓国へ出発です!