「仕事ができる人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

一言で「お送りします」といっても、実際には送る手段や内容、相手に求める対応によってふさわしい表現は変わってきます。場面ごとに言葉を工夫することで、誠実さや配慮がより相手に伝わりやすくなります。以下に、よく使われるバリエーションとその使い方を紹介します。
相手に何かを送るときの、感じのいい表現は?
・依頼状をご送付いたします。よろしくお願いいたします。
→「ご送付申し上げます」と書くと、さらにていねいになります。
・必要書類一式を添付にてお送りいたします。
→添付ファイルを送るときのコンパクトな表現。
・ページ数が多いため郵送いたしましたが、念のため添付ファイルでもお送りしておきます。
→大量の書類を相手が出力して目を通すことが予想される場合は、郵送したほうが失礼になりません。時間がない場合は添付ファイルでも送っておくと安心です。
・ファイルサイズが大きいため、ファイル便でお送りいたします。お手数ですがダウンロードしてお受け取りください。
→ファイル転送サービスを利用する場合。
・いましばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
→注文品の発送を知らせるメール。「しばらくお待ちください」「楽しみにお待ちください」などは、届くまでに数日かかるときの定番フレーズ。
・新シリーズのパンフレットを送らせていただきました。お買い替えの際には、ぜひともご検討くださいますようお願いいたします。
→「送らせていただく」は、主にこちらの都合や気持ちで何か送るときにつかいます。
・僭越ながら、私の意見を提出させていただきます。
→対等に意見交換をする場などで、意見を求められた場合などの書き方
・お見積書を添付いたしましたので、ご確認ください。
本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。