人工知能(AI)が就職活動の多くの側面を担うようになった現在、米国の企業は対面での面接という昔ながらの方法を復活させている。リモートワークの普及や採用を迅速化させようとする企業の動きを背景に、最近ではオンライン面接が一般的になった。ただリクルーターらによると、画面に映らないところでAIツールを使って回答を得るなど不正を働く候補者が増えており、特に技術系の面接で顕著になっている。また、まれではあるものの、採用された後に企業からデータや金銭を盗む狙いで詐欺師がAIを使って求職者になりすますケースも発生している。企業は昔ながらのやり方で対応している。面接プロセスのさまざまな段階で候補者と直接会う場を復活させたり、新たに設けたりしている企業が増えており、その中にはネットワーク機器大手シスコシステムズやコンサルティング大手マッキンゼーなどが含まれる。アルファベット傘下のグーグルも今年、一部の職種で対面での面接を再導入した。候補者がコーディングなど必要なスキルを持っていることを確認する狙いがある。
面接は対面で AIの不正利用で米企業が回帰
画面に映らないところでAIツールを使って回答を得るなど不正を働く求職者が増加
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