就活において志望動機はなぜ大切なのか

僕は就活生に対して、「志望動機は絶対にこだわろう」とよく話します。

なぜなら志望動機は、自己紹介や長所、短所と違って、1社ごとに作成する必要があり、だからこそ、他の就活生がサボりがちだからです。

また、企業が評価する人は「内定辞退しない人」です。

仮に5人に内定を出して、5人全員に内定辞退されてしまったら、また採用をやり直す必要があるからですね。

このように人事側の背景も理解しておくと、いかに納得性が高い志望動機を用意して、志望度の高さを伝えることが重要なのかが分かります。

「オンリーワン」に着目する

拙書『脇役さんの就活攻略書』でも、志望動機の作り方を詳しく説明しています。そこから簡単に説明すると、納得性の高い志望動機を作るためには「オンリーワン」に着目する必要があります。

例えば、女性に告白するときに「なぜ私のことが好きなの?」と聞かれるとします。それに対して「ロングヘアーだから」と答えてしまうと、「他のロングヘアーの人でもいいじゃん」と思われてしまいます。

一方で、「こんなにも一緒にいて楽しい人は人生で初めてなんだ」と答えると、相手は納得してくれるかもしれません。

なぜか。それは唯一無二の理由を伝えることができたからです。

これを企業の志望動機に置き換えると、とにかくその企業のオンリーワンを探しましょう。社訓、社長の言葉や人柄、事業内容、競合優位性、ビジョン、自身の体験などなど。

1つでもオンリーワンを見つけることができれば、それを深堀りすることで納得性の高い志望動機を作ることができます。

面接官に「安定しているから志望しました」と伝えてしまわないように、ぜひオンリーワンを探して、評価される志望動機を作ってみてください。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです