スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

せっかくの休日なのに、なぜか動き出せない…
「気づいたら昼まで寝てしまった」
「やりたいことも特にないし、部屋にいるのがいちばん楽」
そんなふうにして、空が暗くなり始めてからようやく動き始める。
結局ダラダラと過ごして、「休みなのに何もできなかった」という後悔だけが残る……。
そんな経験はありませんか?
「やりたいことがない人」がやってしまう悪習
実は「自分のやりたいことが分からない」と感じる人ほど、休日の時間の使い方が乱れがちです。
特に、その代表例が「寝溜め」です。
平日の疲れを、一気に休日で返上しようとして寝溜めをする人も多いのではないでしょうか。
しかし、それを繰り返すと、体内時計が狂い、頭も体も動き出しにくくなります。
その結果、「やりたいことがないから、とりあえずダラダラする」という悪循環に陥ってしまうのです。
毎日の時差ボケを防ぐ
この悪循環を断ち切るために元グーグル社員が実践していたのが、「毎日の時差ボケを防ぐ」という戦術です。
週末に寝だめをするのは、自分で時差ボケをつくりだすようなものだという。体内時計が狂って、睡眠負債の返済がますます難しくなる。
だから時差のある場所に旅行するときのように、週末も朝寝坊の誘惑をはねのけ、できるだけいつもどおりにすごすほうがいい。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
ただ平日と休日で起きる時間をそろえるだけで、「やりたいことがない」「休んだはずなのに疲れている」といった状態が和らぐと言います。
「疲れ」や「虚無感」をとっぱらうシンプルな方法
週末もできるだけ同じ時間に起きてみる。
平日と同じ時間にアラームをかけて、寝るだけで効果は現れます。
たったこれだけで、「動き出すきっかけ」が自然に増えていきます。
「やりたいことがない」と感じている人こそ、まずは“時間のリズム”を整えることが大切です。
休日を寝てやり過ごすのではなく、朝から自分の時間を取り戻すこと。
それが、次の一歩につながるはずです。
(本記事は、ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー著『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに作成しました。)