<AIの回答>

 アイデアのタイトル:「エコクリーン歯ブラシ」
・環境意識の高い人々向けの、特殊加工ナノファイバー素材を使用した歯ブラシ。
・歯磨き粉不要で、水だけで汚れを落とし、プラスチック廃棄物を削減。
・歯と地球を守るサステナブルな日常用品。

 アイデアのタイトル:「トラベルライト歯ブラシ」
・頻繁に旅行する人向けの、携帯性に優れた自己清浄式歯ブラシ。
・歯磨き粉を必要とせず、どこでも簡単に歯磨きが可能。
・持ち運びやすさと衛生的な使用を両立させる便利なアイテム。

 アイデアのタイトル:「健康フォーカス歯ブラシ」
・健康志向の高い人々向けの、イオン技術を活用した歯ブラシ。
・歯磨き粉不使用で、歯の汚れや細菌を効果的に除去。
・歯と口腔の健康を科学的にサポートする革新的な製品。

「そうそう、トラベル用! それが言いたかったの!」と、自分がイメージしていた(していなかった?)アイデアの核がバッチリ言語化されていたら、大成功。ざっくりしたアイデアも、「1行+3行」に整理することで、概要がクリアになりました。

 もちろん、「ちょっと違うな~」と感じる場合もあります。人間は不思議なもので、真っ白な紙を前にすると頭が働かないものですが、なんらかのたたき台があると、急に手や頭が動き出したりもします。

 ということで、最初のAI回答をたたき台にして、自分の中から発展系、あるいは別のアイデアが出てくることもよくあります。そうなったら、再びAIに手助けしてもらいましょう。仮に自分が求めている「新しい歯ブラシ」の完成系がテクノロジー寄りのものであると感じたならば、その方向性をAIに指示しながらさらに追求してみます。

<AIへの質問>
 もう少しテクノロジー寄りのものも3つ出して。

 上記では素直に聞いていますが、応用テクニックとしては、初回のAI回答にも触れながら「旅行する人向けを前提として、テクノロジー寄りのアイデアを」という制限をつけた指示をしてみるのも手です。

<AIの回答>

 アイデアのタイトル:「ウルトラソニック・ピュアブラシ」
・テクノロジー愛好者向けの、超音波技術を採用した歯ブラシ。
・歯磨き粉を使わずに、超音波振動で歯垢を効率的に除去。
・最新技術で歯の健康を守り、デンタルケアの時間を短縮。

 アイデアのタイトル:「ナノクリーン・スマートブラシ」
・ハイテク志向のユーザー向けの、ナノテクノロジー組み込み歯ブラシ。
・特殊なナノ粒子ブラシで、歯磨き粉なしでも深いクリーニングを実現。
・スマートフォン連携で、歯磨き習慣をトラッキングし健康管理をサポート。

 アイデアのタイトル:「バイオミミック・エコブラシ」
・自然からヒントを得たバイオミミクリー技術を利用した歯ブラシ。
・歯磨き粉不要で、水のみで生物学的にインスパイアされたクリーニングを提供。
・環境に優しく、科学的根拠に基づいた持続可能なオーラルケア製品。

「ナノテクノロジー」とか「バイオミミクリー」など、それがそのまま使えるかは別にして、具体的な表記が出てきました。これがヒントにもなるんですね。「あ、そうか、こう表現すればいいのか」と、AIが提示したワードが、自分が本来言いたかったことを言語化するヒントになるはずです。

 なおAIからの出力は、詳細が3行の箇条書きになっているとはかぎりません。3つの短文で記述される場合もあります。箇条書きでまとめたいなら、入力文に「箇条書きで」と追加の指示をつけると、そのとおりになります。

 ただし、出力形式を細かく指定するほど出力の質は下がるのでおすすめはできません。形式にはこだわらず、そこは最後に人力で整えた方がクオリティは高くなると考えてください。

 技法その24「アイデアスケッチ」、ぜひ活用してみてください。

(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、AIを使って思考の質を高める方法を多数紹介しています)