ハラスメントにならないための、上司の配慮ポイントとは？

　さらに、遅刻や有給休暇を取得する場合のコミュニケーションとして、理由を確認する際の上司の配慮のポイントをまとめました。

図表：配慮のポイント
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　部下とのコミュニケーションにこのような配慮が必要なのかと思われるかもしれませんが、配慮することでハラスメントに抵触するリスクを減らすことができます。是非とも意識してほしいと思います。

　今回の事例は、たとえ部下が人事に駆け込んだとしても、セクハラに該当するとは思えません。しかし、周囲への影響や調査にかかる時間やコストを考えると未然に防げるのであれば、防ぎたいですね。事案が発生してから動くよりも、事案を発生させない予防が何より大切です。そのためにも日々のコミュニケーションを大事にしましょう。

【職場のお悩み】
「今日は10分遅刻したけど、体調でも悪いの？」「プライベートのことに踏み込むのはセクハラですよね！」これは本当にセクハラなのか？

【解決ポイント】
　遅刻の理由や、有給休暇の取得理由を聞くこと自体はハラスメントに該当しません。要は、どのように訊くかです。上司はあくまでもチームのパフォーマンスの維持向上のために、チームメンバーの状態を知っておく必要があります。そのために強要や決めつけではなく、依頼や提案というスタンスで部下と会話することも大切です。
　また、日々アイコンタクトしながらあいさつ、そして一言、声をかけてみましょう。日頃から部下の様子に気を配ることも、上司の大事な仕事です。