「自分の学歴で本当に就職できるのだろうか」就活を前に、そんな不安を抱く人は少なくありません。9月から就活生はいったい何に取り組んだらいいのでしょうか?
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、9月から就活を始める人ができることについて著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

一流大学でなくても就活なら評価される
「自分の学歴で本当に就職できるのだろうか」就活を前に、そんな不安を抱く人は少なくありません。
特に、偏差値の高い大学に通っていないと、大企業や人気企業を受けること自体ためらってしまう人も多いと思います。
ですが受験では勝てずとも、就活ではより評価される可能性があるのが面白いところです。愛知県の私立大学出身の僕が就活生の頃、自動車関連メーカーの集団面接で、東大生と京大生に挟まれたことがありました。
「自分、絶対落ちるじゃん」と思ったのですが、いざ次の選考に進むと、彼らの姿は見当たりませんでした。
もちろん企業によっては大学名や学歴を重視する企業もあります。
ですが一方で、学歴をさほど重視しない企業も多いので、しっかりと選考対策に取り組むことが大切です。
9月からの就活対策でできること
就活は早くから始めた方が、あとあとの負担が少なくて済みます。早めに取り組んでおかないと、後から焦ってしまいがちです。
そして9月は、秋のインターンも始まり、就活を始める絶好のチャンスです。
そんな就活ですが、まず取り組んで欲しいのがSPI対策です。
SPIとは適性検査の種類の1つで、多くの企業で実施されます。能力検査と性格検査から成るのですが、能力検査は対策が必要です。
具体的には問題集に取り組むのがベストで、これまで数十冊の問題集に目を通しましたが「これが本当のSPI3だ!」シリーズ(講談社)がおすすめです。
1日10分でも良いので、早めから着手しておくと、就活が本格化したときにエントリーシートや面接、企業選びに時間を割くことができますよ。
SPI対策と同時並行で自己分析にも取り組むと良い
SPI対策に取り組みつつ、ぜひ自己分析にも取り組んでみてください。
拙書『脇役さんの就活攻略書』では、自己分析を「自己理解」と言い換えて説明しています。「自分を理解する」ことが目標だからです。
よく就活では重要視される自己理解ですが、そもそもなぜ大切なのでしょうか。
それは自己理解を深めることで、以下の2つを実現できるようになるからです。
・自分に合う企業を探せるようになる
・人事に自分について説明できるようになる
まず、自分の強みと弱みを理解することで、どんな仕事が向いているのか判断できるようになります。
僕が大学生の頃、研究室で缶詰になって作業するのが嫌いでした。一方で、人に何か説明するのが好きなので、営業職が向いていると判断したんですよね。
自分が何が得意で何が苦手なのか、それを理解することで仕事選びの精度が上がります。
次に、自己理解を深めることで、面接官の前で自分について説明できるようになります。
そもそもエントリーシートや面接で聞かれることは、すべてが「あなたについて」です。
よって自己理解が深い人は、エントリーシートや面接ですらすら答えることができます。
先ほどの強みもそうです。
「自分の強みは何か」と考える時間を設けていない人は、強みは何ですかと聞かれても答えることができません。
だからこそ、早い時期から自己理解の時間を作るようにすることで、そのきっかけから日常生活の中でもどんどん自己理解を深まるようになりますよ。
ぜひ就活は何から取り組めばよいのか分からないと悩んでいる方は、SPI対策と自己理解から始めてみてください。
それだけで選考突破率は大幅に上がりますからね。
社会人の皆さんも、おすすめの対策をぜひ教えてください。