米下院の保守強硬派グループ「自由議員連盟(フリーダム・コーカス)」はもはや共和党議員の中で最も恐れられる存在ではない。今秋の政府予算を巡る党内の次なる攻防を前に、メンバーは合意をぶち壊すのではなく、成立にこぎ着けるよう協力したいと話す。正式な名簿は存在しないが約30人の共和党議員からなるフリーダム・コーカスには、ドナルド・トランプ米大統領の2期目で最も声高に発言する反対派の多くが所属しており、トランプ氏の「大きくて美しい」税制・歳出法案や最近の暗号資産(仮想通貨)法案など、重要法案に関して譲れない一線を主張してきた。だが、いざ投票する際には、以前のように法案をつぶそうとはせず、トランプ氏や党指導部と足並みをそろえている。