イスラエル国防相は8月31日、パレスチナ自治区ガザ市への空爆で、ハマス軍事部門の報道官を長年務めていた人物を殺害したと明らかにした。イスラエル軍は、他のハマス指導者が潜伏していると考えられる同市への攻勢を準備している。戦闘名アブ・オベイダとして知られる報道官は、顔をスカーフで覆い、イスラエルを非難する激しい演説で有名だった。同氏は、ガザ地区で生存している数少ないハマス幹部の1人だった。2023年10月7日のハマス主導の攻撃から始まったガザでの戦闘以降、イスラエルはヤヒヤ・シンワル氏をはじめとするハマスの現地指導部をほぼ全員殺害した。ハマスはコメントの要請に応じていない。今回の攻撃は、イスラエル当局者がハマスの拠点と位置付けているガザ市への攻勢を間もなく開始するとみられる中で実施された。イスラエル当局者は、ガザの残りの幹部の多くが同市に潜伏していると考えている。何万人ものイスラエル予備役が召集されており、数日中に任務に就くとみられている。