ナイジェル・ファラージ氏(61)は4年前、英国の政界で自身にできることはやり尽くしたと判断した。ポピュリスト政治家であるファラージ氏はそれまで数十年にわたり、英国は欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を必要としていると主張していた。英国は独自の規制を設け、欧州大陸から移民が自由に流入して居住・就労することを食い止めるべきだと訴えた。2021年までにブレグジットは完了し、ファラージ氏も自身の役目は終わったと感じていた。反移民を掲げる政党「リフォームUK」の党首辞任を発表する際にはブレグジットを巡る取り組みについて、「私の成人後の人生の大半を費やした」とし、「もう終わりにする」と述べた。