面接官が見抜く「できる風を装っている人」と「本当に仕事ができる人」の違いはいったいなんなのでしょうか?
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「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、面接のときにわかる「できる風を装っている人」と「本当に仕事ができる人」の違いについて著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

「できる風を装っている人」と「本当に仕事ができる人」
就活をしていると、「どうすれば面接官に評価されるんだろう?」と考えて、つい“正解”を探したくなるものです。面接のマナー、志望動機の書き方、逆質問のコツ…。情報はあふれているし、どれも大切に思えます。
だからこそ多くの就活生が、準備すればするほど「いかに優秀に見せるか」という方向に力を注いでしまうのです。
では、面接官が見抜く「できる風を装っている人」と「本当に仕事ができる人」の違いは一体なんなのでしょうか?
面接官のチェックポイント
実は、面接官が無意識にみているのは驚くほどシンプルな一点に尽きます。
「その言葉が、自分の言葉になっているかどうか」。
この一点で、「できるフリ」に見えてしまう人と「本当にできる人」との差が、はっきりと分かれてしまうのです。
「できるフリ」に見えてしまう人の特徴
たとえば面接で、「将来やりたいことは?」と聞かれたとしましょう。そのときに返ってくる答えが「グローバルに活躍したい」「新規事業の立ち上げに関わりたい」だったらいかがでしょうか。確かに立派ですし、言葉としては耳ざわりがいいのですが、その一言だけで面接官の心に響くことはありません。
なぜなら、その言葉が本人の経験や想いと結びついていない場合、どうしても借り物の言葉に聞こえてしまうからです。
面接官は毎年何百人という学生と会っています。だから、「表面的な言葉」か「自分の体験からにじみ出た言葉」かは、ほんの数秒で見抜けてしまう。本人は一生懸命に話しているつもりでも、「あ、この子はフレーズだけ取り繕っているな」と透けて見えてしまうのです。
また、さらに突っ込まれたときにすぐボロが出ます。
「どうしてそう思ったの?」「その経験が自分にとってどんな意味を持つの?」と聞かれた瞬間、答えが曖昧になってしまう。「みんな言っているから」「とりあえずそう思うから」という程度の理由しか持っていない人は、面接官からすれば浅い印象を免れません。
これが、「できるフリだけの人」の典型です。