「最終まで行ったのに落ちました。私には何が足りなかったんでしょうか?」面接官からみた内定をもらいやすい人といいところまで進んだのに落ちる人の違いはどこにあるのでしょうか。
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「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、面接における内定が出やすい人と出にくい人の差について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

就活 新卒Photo: Adobe Stock

いいところで落ちる人に足りないこと

就活生からよく「最終まで行ったのに落ちました。私には何が足りなかったんでしょうか?」と相談されることがあります。

まず覚えていて欲しいのが、最終面接まで進んだことが素晴らしいことだということです。何千人の中から何十人に選ばれる。これまでの面接官は就活生のことを「この人と一緒に働きたい」と思っているのです。

では、最終面接など、いいところまでいって落ちる人には何が足りないのでしょうか?

シンプルな一つの違い

最後に決まるのは、シンプルな一点です。
それは「自信を持って自分の言葉で語れているかどうか」です。

たとえば、面接官に「苦手なことはなんですか?」と聞かれたときに自信がある人とない人で、同じ「自分の言葉」でも伝わり方に差がついてしまいます。

・自信を持って自分の言葉で語れる人
「大学のサークルでイベント運営を任されたとき、準備が遅れてイベントをスケジュール通りに運営できなかった経験があります。その時、自分が一番苦手なのは“人に頼ること”だと気づきました。どんどん時間は経つのに、誰にも相談できず、自分で解決できるかもと抱え込んでしまったのです。それから、どんなに小さなことでもチームで共有するように意識したら、以降のイベントではすべて予定通りに完遂することができました。御社でも、この“人に頼る力”を活かしてチームで成果を出したいと思っています。」

・自信がなく自分の言葉で話している人
「大学でサークルのイベントをやったことがあって…。そのとき準備が遅れて、失敗したんですけど…。そこから、人に頼むのも大事かなって思いました。それからチームに共有するように心がけたんです。共有できなかったこともあるんですけど...。それ以降のイベントは、一応予定通りに進めることができました。御社でもそういう姿勢を活かせればと思います。」

いかがでしょうか。前者失敗経験も臆せず語り、信頼感を持てるのに対して、後者は同じ経験を語っていても、言葉が弱々しく、説得力が減ってしまうように感じませんか?