最近のある夜、ウクライナのドローン(無人機)3機が闇に紛れてロシア軍の陣地に飛来し、連携して攻撃のタイミングを決めた。この攻撃では人工知能(AI)を使ってドローン群を連携させた。これは最新技術が予見させる未来の戦闘の形だ。軍事専門家は、この「スウォーム(群れ)」技術がドローン戦争の次の最前線になると指摘する。数十機、あるいは数千機のドローンを同時展開し、都市や軍事施設といった標的の防衛を突破できる可能性があるためだ。ウクライナはすでに1年近く、戦場でスウォーム攻撃を行っている。ウクライナ軍高官と、これに使用されたソフトウエアの開発会社が明らかにした。これはこれまで報じられておらず、アナリストによると、スウォーム技術が日常的に実戦投入されていることが初めて明らかになった。ウクライナがドローン戦争の最前線に立っていることがうかがえる。
AIドローンの「スウォーム」技術、実戦投入段階に
ウクライナはドローン群が自律的に通信や判断を行う技術を導入、戦争が新たな段階に
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