
健康ブーム、筋トレブームが続く中、筋肉をつくる材料であるタンパク質への関心が高まっている。タンパク質は「いつ、何で、どう摂る」と、最も効率よく筋肉になってくれるのか。現役ボディビルダーで日体大教授でもある岡田隆さんの著書『筋トレ効果を最大化する タンパク質戦略』(青春出版社)から、無駄のない努力で、より早く、より確実に筋肉を育てるための最新常識を紹介する。
トレ後30分以内のゴールデンタイムは有効なのか
トレーニングをがんばっている人と話をすると、ほぼ確実に出てくる質問がある。それが、「タンパク質はいつ摂るのが一番いいのか?」というもの。この問いの背景には、「せっかくトレーニングをしているなら、1ミリでも効率よく筋肉を育てたい!」という、トレーニー(トレーニングに励む人)の切実な思いがある。
では、実際のところ、どうなのか。
かつては「トレーニング後30分以内がゴールデンタイム」として広く信じられてきた。
つまり、トレーニング直後にタンパク質を摂ることで筋合成が最大限に高まる、という考え方だ。
では、それを裏付けるデータを見てみよう。図表は、レジスタンストレーニング(トレーニング)を実施したあと、時間の経過とともに筋タンパク質合成がどのように変化するのか、そしてタンパク質を摂ることで、それがどれほど高まるのかを示したものだ。