
2024年1月から始まった新NISAだが、毎月分配型の金融商品は除外されてしまった。では。新NISAを使った「見立て月給生活」は不可能なのか?定年後に“虎の子”の2000万円で投資信託を購入し、夢の分配金生活を実現させた著者が、新NISAの成果を公開する。※本稿は、梅森浩一『年金だけでは足りない人のための 分配金生活』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
「死ぬ前にお金を使い果たす恐怖」
に人は勝てない
ビル・パーキンス氏の『DIE WITH ZERO』(児島修訳、ダイヤモンド社)において、著者はこうハッキリと明言しています。
多くの人が、死ぬ前に金を使い果たすのは怖いと考えている。私もそれには同意見だ。晩年を金の心配をしながら過ごしたい人などいない。
誤解しないでほしいのだが、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと言っているのだ。
誤解しないでほしいのだが、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと言っているのだ。
ことほどさように、「死ぬ前にお金を使い果たす恐怖」には人は勝てないのです。
2050年には、46都道府県の2割超の世帯が、「一人暮らしの後期高齢者(75歳以上)」となると推計されています(日本経済新聞2024年11月13日付朝刊)。
そんな独居老人にとって、「死ぬ前にお金を使い果たす恐怖」がいかほどのものか。まだまだ先のことだと高を括っているあなたにも、容易に想像ができることでしょう。
いくら「人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ」といわれたところで、思い出ではお腹が膨れないことぐらい、誰しもが想像できるわけです。