
ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。前編に引き続き、“パワハラキッチンカー”でのスキマバイト体験をレポートする。(ライター みやーんZZ)
ケチなパワハラ店長に
怒られないように作業……
とある地方のプロ野球球団のスタジアムでキッチンカーのスキマバイトをした僕。調理作業をしていたものの、パワハラ気質の店長から“戦力外通告”を通達され、商品提供に異動となりました。
これまでにいくつもの球場バイトで提供作業をしているので、だいたいの流れはわかります。
注文を受け、決済端末から出たレシートをレジ担当の方が渡してくれるので、そのレシートに書かれた商品を全て揃えてレシート番号を呼びます。お客様が来たら番号をチェックして商品を渡す、というのがここの提供の基本的な流れです。
丼ものなどはキッチンカー内で作る必要があり、「カレーひとつ!」「ローストビーフ丼ふたつ!」と声をかけると中で作ってくれるので、それを受け取って提供すればOK。焼きそば、おつまみの肉類やフライ類はレジ横の保温器にあり、それを取り出して提供します。
フライ類は球団の絵柄の書かれた容器に入れますが、間違った容器に入れてしまうとケチな店長に「この箱は1個、○円なんだ。無駄にするな!」と怒られるので注意が必要です……。
ドリンク類は球団指定のカップに入れて提供します。
ソフトドリンクはキッチンカー脇のクーラーボックスにペットボトルと氷があり、そこでカップに氷とドリンクを入れます。ビールとレモンサワーはキッチンカー内にサーバーがあり、そこでカップに注ぎます。レモンサワーはサーバー横のクーラーボックスに氷とカットレモンがあるのでそれを入れて注ぐ感じ。
キッチンカーという制約があるとはいえ、作業する場所があちこちに点在しており、それを行き来するので非常に効率が悪い。球団指定のカップも1個△円するらしく、間違えたドリンクを入れてしまうとまたケチな店長に怒られます……。超ダルい!
そしてもう一つ、ダルい作業が発覚。ビールやレモンサワーをサーバーから注ぐ際には毎回、樽を手で持って重さで残量を確認しなくちゃいけないというのです。