社会人2年目・ZAi編集部員のザイゼンがお金の“基礎知識”をあれこれ学ぶ連載「目指せ! お金名人」。今回のテーマは「車は買う? 借りる?」。カーシェアの拠点数が急増し、多くの人が利用するようになった昨今、車を買うか否かは悩ましい問題。そこで今回は、自動車ジャーナリストの吉川賢一さんに話を聞き、なんとなくイメージしにくい“車のコスト”を整理した。車の購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてほしい!(ダイヤモンド・ザイ編集部 イラスト:オゼキイサム)

「ダイヤモンド・ザイ」2025年10月号の「目指せ! お金名人!」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

車は長く乗れば乗るほどおトクになるわけではない!
下取り価格を考慮して7~9年で手放す人が多い!

ザイゼン 平日は毎日電車通勤だから、カーシェアの方がおトクかなあ。

吉川 車への強いこだわりがない人にとっては悩ましいですよね。今回はコストの面で比較してみましょう。

ザイゼン お願いします!

吉川 若者に人気のアクアで試算してみました。コンパクトなハイブリッドカーで、燃費のよさが特長です。

ザイゼン 燃費がいいと日々のガソリン代が抑えられますね。

吉川 上の表にマイカーのコストを示しました。年間約63万円ですね。一般的に7~9年くらいで車を手放す人が多いので、7年目の車検の前に売る想定で試算しています。

ザイゼン 7年で手放しちゃうんだ。長く乗った方がおトクでは?

吉川 車種にもよりますが、7~9年目くらいだと本体価格の2~3割くらいの金額で売れるんです。もちろん、長く大事に乗る考えも大切ですが、燃費が悪くなったり、消耗品の交換が増えたり、車検代が高くなったりと、逆にコストが増える面も。

ザイゼン なるほど~。