まずは、素直に
「ありがとう」と伝える
人から褒められた時に感じのいい人には、ある共通点があります。さらっと「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えています。決して大げさに喜んだり、過剰に謙遜したりしません。
まるで、朝起きて「おはよう」と言うのと同じくらい自然なトーンです。少し照れながら、軽くぺこっと頭を下げて、純粋な感謝の気持ちを伝えています。
感謝の言葉は、相手の褒め言葉を拒絶せず、素直に受け止める、大人の余裕を感じさせます。それは自信過剰とは異なり、むしろ謙虚さを感じさせる行動です。
相手も「褒めてよかった」と満足感を得られるため、結果的にあなたの印象はさらに良くなるのです。
あなたの「おかげ」
たった3文字の言葉が感謝を深める
「ありがとう」に加えて、感じのいい人は、褒めてくれた相手について言及するのを忘れません。「おかげさまで助かりました」「ありがとうございます!○○さんのおかげです」と、相手がしてくれたことに感謝の意を表します。
自分の努力だけでなく、相手の協力や助言があったことを明確に伝えるのです。これで相手の心がグッと引き寄せられます。
また、自分の努力や才能だけを強調するのではなく、「他者の支えがあってこそ」という謙虚な姿勢を示すことにもつながります。決して自分を卑下せずに、周囲への感謝を忘れないことは、人間としての成熟の証しです。
結果として、相手は「この人は、自分のことだけでなく、周りの人のこともきちんと見ているな」というポジティブな印象を抱き、あなたの人間性を高く評価するようになるでしょう。
「あなたに言われると嬉しい」で
自尊心をくすぐる
褒められた時は、素直に「嬉しい」と喜びを表現しましょう。シンプルなことですが、これでも好印象を与えられます。さらに「○○さんにそう言っていただけると、本当に嬉しい」と、相手だからこそ褒められて嬉しい、と言う気持ちを伝えてみましょう。相手への尊敬が明確に伝わります。
「普段から自分のことを尊敬してくれているのだな」と相手は感動するでしょう。相手の自尊心を心地よくくすぐり、承認欲求を満たすことができます。
お互いがいい気分になることは、より深い信頼関係を築くきっかけになります。これは、単なる社交辞令では決して得られない、人間的なつながりを生み出す「さらに好かれるひと言」です。