
あなたの周りにもマシンガンのように喋り続ける人はいないだろうか。貴重な時間を削り取られないために、感じよく切り上げる方法はないものか。長年、言葉遣いの研究している東香名子さんが、「喋り続ける人」を感じよく一発で黙らせる魔法のフレーズを教えてくれた。(ウェブメディアコンサルタント 東 香名子)
マシンガントークを
一発で黙らせる魔法のフレーズ
目の前の相手が、マシンガンのように喋り続けている。「早く終わらないかなぁ」と思った経験はありませんか。
それとなく時計を見ても、適当に相づちを打っても、話は一向に終わりそうにない。しかし、無理に相手の話を遮って不快にさせるのは嫌だし、場の雰囲気を壊すのも避けたい。こんなときはどうすればいいのでしょうか。
多くの人の心を動かす「バズる表現」を日々研究している私が、今回は「話が長い人」をスマートに黙らせる、とっておきのひと言を紹介します。魔法のフレーズを使いこなして、ストレスフリーなコミュニケーションの達人を目指しましょう。
ただ相づちを打つだけでは
話は終わらない
話が長い人への対応は、ただ相づちを打つだけでは終わりません。相手は余計に嬉しくなり、「もっと話しても大丈夫だ」と安心し、話がさらに長引くこともあります。
話を終わらせるのは、なぜこんなに難しいのか。背景にはいくつかの心理が潜んでいます。まず「相手を傷つけたくない」という配慮。そして、途中で話を遮れば、相手が不快に思うのではないか、という心配です。でも、それはあなたのやさしさであり、持ってしかるべき気持ちでしょう。
また、場の雰囲気を壊したくないという気持ちも大きいはずです。例えば会議などで、会話の流れを無理に止めれば、気まずい沈黙が生まれるかもしれない。こんなふうに、いい人であるほど、モヤモヤと心配事を大きくしてしまうのです。これらの心理が複雑に絡み合い「話が長い人」を前にすると、身動きが取れなくなってしまうのです。
しかし、感じのいい人は相手に不快感を与えず、スマートかつ効果的に話を切り上げています。