金に投資すべきでないもっともな理由を幾つか挙げよう。第一に、金は配当や利子を生まない。第二に、不動産のように住むことができない。第三に、過去数年で金相場は2倍になったため、底値で買うのを 諦めるべきだということだ。それにもかかわらず、このコラムでは慎重な分散投資型の投資家が今、金の保有を検討すべき理由を説明しようと思う。これは潜在的リターンの話ではなく、保険の話だ。金相場は、インフレや膨張する政府債務から戦争や政治不安まで、悪いことが起きると上昇する傾向がある。こうした事態が起きる可能性は現在、これまでの長い期間よりも高まっているように思われる。