あなたは、努力しているのに結果が出ないと感じたことはありませんか? 「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みながら、空回りして疲れてしまう。そんな経験は誰にでもあるはずです。
話題の書籍奇跡が起きる 毎朝1分日記の著者・三宅裕之氏は、「顕在意識の努力には限界がある。潜在意識を味方にした人だけが、自然に成功へと導かれる」と指摘します。

【どうして努力は続かないのか?】意志が弱くても成果が出る「潜在意識の使い方」Photo: Adobe Stock

顕在意識は氷山の一角

心理学では、私たちが自覚している顕在意識は全体のわずか数%にすぎないと言われています。残り90%以上を占める潜在意識が、感情や行動の大部分を左右しているのです。

努力しても続かないのは、氷山の上に見える部分=顕在意識だけで戦っているから。潜在意識に働きかければ、むしろ「自然と動きたくなる」流れをつくることができます。

暗示が行動を変える科学的メカニズム

私はセミナーで「じゃんけん実験」を行います。参加者を2グループに分け、一方には「私はじゃんけんが強い」と自己暗示をかけ、もう一方には「弱い」と言ってから勝負してもらう。すると多くの場合「強い」と唱えたグループの勝率が高くなるのです。

これはプラシーボ効果と同じ仕組みです。脳は「信じ込んだ情報」を現実に近づけようと働きます。つまり、言葉による暗示が潜在意識を経由して行動や成果を変えていくのです。

成功者は潜在意識を先に整える

スポーツ心理学の研究でも、イメージトレーニングが実際の筋肉活動に影響を与えることが示されています。オリンピック選手は「勝利する自分」を頭の中で繰り返し描き、潜在意識に成功の回路を刷り込んでいます。ビジネスリーダーも同じです。「私は必ず成果を出す」と繰り返す自己暗示が、潜在意識を通じて行動力や判断力を高めているのです。

無料朝活で潜在意識を活用する

私が主催している無料のオンライン朝活でも、潜在意識の力を体験していただいています。1分間の瞑想や感謝のワークに加え、その日に「自分が挑戦すること」をイメージしてもらうのです。参加者が口にした挑戦は、潜在意識に刻まれ、日中の行動を自然に後押しします。たとえば「今日は会議で必ず発言する」と宣言した方が、その後「不思議と緊張せずに発言できた」と報告してくれることもあります。

小さな挑戦を毎朝イメージすることが、潜在意識を通じて大きな成果につながっていくのです。

今日からできる潜在意識の活用法

では、具体的にどうすれば潜在意識を味方にできるのでしょうか。私がすすめるのは、毎朝たった1分の習慣です。

言葉を変える:「失敗したらどうしよう」ではなく「必ずうまくいく」と唱える。

イメージを描く:理想の未来やその日の挑戦を鮮明に思い浮かべる。潜在意識はリアルな映像に反応します。

習慣にする:毎朝、鏡の前で「今日は最高の一日になる」と声に出す。

これだけで、脳に新しいプログラムが書き込まれ、行動の流れが変わります。

潜在意識を味方にする人の未来

受講生や朝活参加者の中には、潜在意識を活用するようになってから転職がスムーズに決まったり、英語学習の成果が短期間で出たりした人が数多くいます。顕在意識だけの努力では壁にぶつかりますが、潜在意識を整えることでその壁は自然に越えられるのです。

努力が「苦しいもの」から「自然な流れ」に変わったとき、人生は大きく動き出します。今日からあなたも、潜在意識に話しかける習慣を始めてみませんか。