徹底的に自由であること
徹底的に自由に馴染むこと
本田 労働時間は長くないんですか?
藤倉 正しい理由があれば、3時間しか仕事をせずに帰ることも問題ありません。9時に来て3時に帰ることもできますしそれが、2時であっても可能です。ただし、ちゃんとした自分のプランがあって、の話です。上司がOKできるくらいの、しっかりとしたその先のプランやコミュニケーションがあったら、責任を遂行する上で別に自由にして構わない。家で仕事をしていても構わない。ただ、そうでなければ、クオリティの高い仕事ができないことになります。
本田 会社にあまり来ない人もいるんですか?
藤倉 います、いっぱいいます。今はスカイプから何からたくさんあるので、それで出てくるのが週1とか。でも十分回っていますよ。
本田 お休みとかはどうですか?年に数日?
藤倉 結構あります。パタゴニアは、勤務年数に応じて、申請をすれば数週間から1ヵ月の休みが取れます。
本田 藤倉さんが1カ月いなかった場合、例えばマーケティング部門はどうなるんですか?
藤倉 パタゴニアでは、社員1人いなくても回るような仕組みを作っています。例えば4人その部署にいたら、もともと1人休んでも3人で回るようになっているんです。イヴォンの言葉でいえば、“3人でできるなら1人をクビにすればいいという考え方もあるが、自分はそうはしない”と。彼のMBAはMaster of Business Administrationではなく、Management by Absenceなんです。そうすれば、1人が休める。だから、登山に行ったり、スキーに行ったり、社員が長期で休んで世界を回ることも可能になるんです。