2025年11月23日、東京都の公立中学校で中学3年生を対象に「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)」が実施されます。近年の教育改革により、「読む・書く」だけでなく「話す力」に重点が置かれるようになりました。そんな中、受験者から支持を集めているのが『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』です。「気軽に取り組める」「無理なく習慣化できる」「短期間でも効果を実感できる」といった声が寄せられ、注目を集めています。本稿では著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「スピーキングテストに効果的な学習法について教えてもらいました。

英語スピーキング力が短期間で向上する学習法ベスト5Photo: Adobe Stock

スピーキングテストの効果的な学習法

 スピーキングテスト本番で力を発揮するためには、日々の学習の積み重ねが欠かせません。

 ぜひ次の5つのポイントを意識して、学習を続けてみてください。

① 声に出す

 英文を声に出して読むことは、発音イントネーションを改善するだけでなく、語彙や文法の定着リスニング力の向上にもつながります。

 目で追うだけ、聞き流すだけではなく、「自分の口で言う」ことを意識してみましょう。

 最初から完璧な発音を求める必要はありません。大切なのは「繰り返し声に出す」ことです。

➁ 短時間でも毎日継続

 スピーキング力は継続してこそ伸びます。

 1日10分でも英語に触れる習慣をつければ、確実に力が積み重なっていきます。

 続けているうちに、ふとした瞬間に「話せるようになっている」と実感できるはずです。

➂ テスト本番を意識した練習

 本番を想定した形式で練習し、制限時間を意識することが大切です。

 録音して自分で聞き返すことで、改善点が明確になり、自信を持って本番に臨めるようになります。

④ 「意見+理由」で答える

  ESAT-Jや英検では、自分の意見を述べる問題が必ず出題されます。

「I think~」と答えるだけでは不十分で、「なぜそう思うのか」を説明できることが重要です。

 理由を2つ添えると説得力が増します。「意見+理由」をセットで答える練習を重ねましょう。

⑤ 間違いから学ぶ

「間違えたら恥ずかしい」と思う必要はありません。

 言えなかった表現をそのままにせず、「次はこう言おう」と修正することが上達の近道です。

 失敗を恐れず挑戦する人ほど、短期間で力を伸ばせます。

 こうした学習法を取り入れることで、テスト対策だけでなく、日常の英語力向上にもつながります。

 なお、直近のテスト日程は以下のとおりです。受験までの残り期間を、ぜひ効果的に活用してください。

令和7年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)

 実施日:2025年11月23日(日・祝)

 予備日:2025年12月14日(日)

 対象:都内公立中学校等に在籍する第3学年全生徒

英検2次試験

 A日程:2025年11月9日(日)

 B日程:2025年11月16日(日)

【参考文献】
「【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」 東京都教育委員会