米スタートアップ創業者のマーティー・カウサス氏(28)は日曜をオフィスで過ごしていた。他に居たい場所などない。カウサス氏は最近、3週連続で週92時間労働をしたとリンクトインに投稿した。一度は休暇に出掛けてみたが、仕事のことが頭から離れず、早めの飛行機で帰宅した。彼の目標は10年後に100億ドル(約1兆4600億円)企業を作り上げることだ。動機は金銭面だけではない。「金を稼ぐならもっと簡単な方法がある」とカウサス氏は言う。社会貢献の一環というわけでもない。「ここで作るのはカスタマーサポートのソフトウエアだ。世界を救うといった壮大な構想ではない」カウサス氏は今の仕事をボードゲームに例えた。どうしても勝ちたいと思うゲームだ。「巨大テック企業でプログラマーとして働くのも可能だ」が「カッコいいと思えない」。彼はその代わりに共同創業したAIスタートアップ「パイロン」の資金として5100万ドルを調達した。
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