●身近なものと関連づける

 新たな情報を自分にとって特別なものに結びつける。知り合い、応援するスポーツ・チーム、あるいは個人的な信念など、もう少し複雑なものでもかまわない。

 シャネルN°5の香水が好きな女性と知り合い、クリスマスにプレゼントするつもりで覚えておきたい場合、5はあなたのラッキーナンバー? 学生時代のスポーツ・チームでつけていた背番号? 何でもいいから結びつけて覚えよう。

●イメージする

 人の名前を覚えるのが苦手でも大丈夫。たとえばミスター・グラスを紹介されたら、グラス=透明とイメージする。次に会ったときには、最初にそのイメージが思い浮かび、難なく名前を思い出せるはずだ。

 あいにく、誰もがイメージしやすい名前とはかぎらないが、自身の想像力に応じて自由にアレンジできるのが、この方法の利点だ。

●大声で言う

 時と場所を選ぶが、大事な情報を何度も声に出すと、記憶に残りやすくなる。

●忘れそうになるたびに思い出す

 ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが19世紀に発見した忘却曲線と学習曲線の理論。何年もかけ意味のないアルファベットの文字列を覚える時間を調べる実験を行って、最も効率的に記憶できるのは初回だということに気づいた。