●短期記憶
数秒から1分間とどまる記憶。健康な大人であれば、平均して4~7のアイテムをこの方法で記憶できる。電話番号を聞いてメモするときなどに用いる。
●長期記憶
広範囲の情報を脳内に保管する。子どものころの記憶が生涯保持されることもある。宅配ピザを注文する際に、電話を手にするまで電話番号を覚えておくのが短期記憶で、幼少時に住んでいた家の電話番号を何十年も覚えているのが長期記憶である。
記憶力を向上させる9つのテクニック
記憶力を向上させるには、大きく分けて2つの方法がある。手帳などの外部補助ツールと、メンタル・テクニックなどの内部補助ツールの活用だ。
外部補助ツールはうっかり忘れには役立つが、それに頼りすぎてしまうと不都合なこともある。毎朝、起きるために目覚まし時計をセットするのは問題なくても、何でもかんでもメモを取るとなると、うんざりする。面倒でたまらない。
外部補助ツールに頼りすぎると記憶力が衰え、メモなしでは機能しなくなるという研究結果もある。きわめて重要な長期記憶を鍛えるには、内部補助ツールをうまく使うのが効果的だ。そのためのテクニックを紹介しよう。