普段歩いている道が
災害時には危険地帯に

 災害時の屋外は様々な危険があります。停電で消えた街灯。大地震で倒壊した建物や大規模な火災。洪水により冠水した道路、台風により吹き荒れる暴風。火山の噴火により降り注ぐ火山灰。

 こうした状況下における屋外避難は、ただ歩くという行為が大変危険なものになります。無事に避難場所へたどり着くため、最低限の装備品を身につけることが重要となります。

p19より同書より転載

避難所に着いても
安心はできない

 避難所へたどり着けば、あとは何とかなるのでしょうか。

 避難所は学校や公共施設ですので、宿泊設備はありません。さらに、災害の規模が大きく避難所の定員を超える避難者が集まれば、備蓄してある物資も足りなくなります。

 災害直後の3日間は外部支援も望めないため、最低限の生活物資は自分で持ち込まなければなりません。自分と家族が必要とする道具を、防災リュックへ入れましょう。

p19より同書より転載

津波、火災、洪水、それぞれ
どこへ逃げればいいのか?

「その場に留まると命に危険が生じる」。災害から逃げ込む場所が、避難場所です。

 災害の種類ごとに異なり、津波避難であれば津波避難ビル・タワー、火災避難であれば広場や河川敷、洪水避難であれば学校の上層階などが指定されます。

p16より同書より転載