避難所のイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

南海トラフ地震が高確率で起きると予測され、各家庭で防災グッズを準備する必要性が高まっている昨今。被災後の避難所において、食料や生活必需品が枯渇し「極限状態」になった場合、自分や家族が生き延びるためにはどうしたらいいのか。いま知っておくべき避難所でのサバイバル術を専門家が解説する。※本稿は、高荷智也『イザというとき中身は大丈夫?防災リュックはじめてBOOK 最適化アレンジで命を守る』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。

防災リュックの有無が
生死をわける

 突発的に生じる大地震で津波や火災が発生した場合、素早い避難が命を守る行動に直結します。この時、玄関などに防災リュックが置いてあれば、素早く自宅を飛び出すことができます。

 一方、室内が写真の様な状態となり、荷物の準備もできていなければどうでしょうか。「コレを持って行きたい、アレはどこにいった?」となり、避難が遅れます。素早い避難開始には事前準備が必須なのです。

p19より同書より転載